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プリンター

プリンター(printer)は、印刷用の機器の総称である。

概要

プリンターは、コンピュータやワードプロセッサからの情報出力装置として古くから利用されてきた。用途に応じて多種多様な方式がある(本稿下記参照)。インパクト方式とノンインパクト方式があり、かつてはインパクト方式であるドットインパクトプリンターが主流であったが、1980年代から90年代を境にノンインパクト方式であるインクジェットプリンターやレーザープリンターなどが台頭、2008年現在ではパソコン用プリンター出荷台数の3分の2がインクジェットプリンターである。 一般的に、家庭および小規模オフィス向けにインクジェットプリンター、企業向けにレーザープリンターという住み分けがされてきたが、近年では個人向けの安価なレーザープリンターも広がっている。また、 急速に低価格化が進んだインクジェットプリンターでは、2005年頃からコピーやファックス機能が搭載された複合機タイプが主流となっている。 コスト意識の強い企業向けレーザープリンターでは、高機能複合機タイプからモノクロ単機能タイプまでのさまざまなラインナップが、現在も共存している。

印字方式による区分

熱転写方式

テープに塗布されたインクを熱によって対象物に転写する方式で、主に熱溶融形と昇華型とに大別される。

熱溶融形

テープに塗布されたインクを熱で融かし、紙などの対象物に転写する。主にワープロ専用機やファクシミリ(FAX)で用いられ、一般家庭にパーソナルコンピュータが入り始めた時代には安価なプリンターとして使われた。インクリボン無しで感熱紙に印刷できるものもある。顔料インクを用いるため、耐水性および耐候性に優れるが、色の数だけ同じ手順を繰り返す必要があるため、色数が増す毎に印刷に要する時間が長くなる、毎回用紙を吐いては戻しを繰り返すことになるので色ズレが発生しやすいという短所がある。デカールの印刷によく使われる。 インクリボンを使うタイプでは、インクリボンに印刷した内容が残るので、情報漏洩が起こりやすい問題がある。

昇華型

インクに熱を加えて昇華させる方式で、熱量を細かく制御することでインク量の調節ができるため、写真に近い画質を得ることが可能である。DTP用や、フォトプリンター、ビデオプリンターがある。原理上染料インクが使われるために熱溶融形よりも耐水性、耐光性において劣るが、近年の昇華型インクにはラミネーションを施すことにより耐水性・耐光性を高めたものが主流となっている。

感熱式

加熱で変色する特殊な用紙(感熱紙)に印刷するための装置で、かつてはFAXの出力用に広く使われていた。現在でも家庭用FAXやレシートに多いが、耐薬品性に乏しく、また、時間の経過により自然に変色や褪色を起こすという感熱紙の性質のために、長期保存に向かない。 顕色剤を内包した感熱性マイクロカプセルを使用する感熱紙もあり、サーマルヘッドの熱量に応じた濃度の顕色剤を放出し、紫外線でジアゾニウム塩を分解する事により定着する。フルカラーの可能なサーモオートクロームやZINKがある。

放電破壊式

導電性の加工を施した専用の用紙(放電破壊紙)の表層を放電で破壊することで印刷する方式である。

光露光加圧定着式

サイカラーが開発した方式で光重合樹脂で出来たマイクロカプセルの内部に顕色剤が入っており、露光することにより硬化し、加圧する事で未露光部の内部の顕色剤が放出され発色する。[1]感光波長の異なる光重合樹脂をYMCにそれぞれ使用する事でフルカラーの表示が出来る。

インクジェット方式

インクジェット方式とは、主に液状、時に固体のインクを微粒子化し、加圧や加熱などにより微細孔から射出させる方式で、近年、噴射孔の極微細化が著しく、このために高精細な印刷結果が得られるようになっている。また、他の方式と比して多色化が容易で、多いものでは12種類のインクを使用し、微細噴射孔とも相俟って銀塩写真並みの高画質が実現されている。現在の一般家庭向けカラープリンターの主流となっている。 小型のものは、家庭用や小規模なオフィス用として利用される。家庭あるいは小規模なオフィス用の廉価版複合機(複写機+プリンター+(FAX)+イメージスキャナ)も、この方式が多い。 また、大型のものでは、1,000ミリメートル幅を超える大判用紙への印刷のできるものまであり、XY プロッタからの置き換えや、巨大なグラフィックアート作成への応用などが進んでいる。 ほとんどの機種で使用するインクは水性インクであり、一般論としては耐水性に乏しい。技術的には染料系、顔料系どちらのインクも可能であるが、全般的には染料系インクが多い。一般的に染料系は演色性に優れ、顔料系は耐光性に優れるといわれるが、近年ではその差は僅かなものとされている。また、顔料系の方が紙表面でインクがにじみにくいので、特にモノクロ印刷では高精細化に向くといわれる。 業務用としては、耐候性に優れた溶剤系のインクを使用する機種も存在する。